こんにちは、病院で薬剤師をしているクマです。
薬剤師になる上で弁護士のように高卒で国家試験を受けることができないため、6年生の薬学部に通うことは必須です。
薬学部選びでまず悩むのは国公立に行くか、私立に行くかだと思います。
今回は薬学部を志望している方に向けて私立大学に行くことのメリット・デメリットそして誤解されいることを全部で6つ書きました。
国公立大学にしようか私立大学にしようか悩んでいる方はぜひ読んでみてください。
目次
薬学部の同期、先輩、後輩が多い(メリット)
これだけで私立に行くメリットはかなりあります。
私立薬学部の定員は200人前後が多いです(最近は定員割れも起こっていますが、、、)
薬学部の最終的な進路は大学毎によって多い少ないはありますがほとんどの人が薬剤師の免許を使います。
そのため先輩や同期の就職先の状況(給料、経営状況、福利厚生)がかなりの情報量入ってきます。
大きな薬局、ドラッグストア、大きい病院はネットで調べることもできますがいわゆる中小の薬局や病院は調べ切ることができません。
もちろん、その薬局、病院を時間かけると調べ切ることは可能ですがそれは時間がいくらあっても足りません。
そのため就職、転職をする際にかなり有利になります。
国公立大学は人数が少ない分かなり自分で動く必要がありますね。
国試対策がかなり手厚い(メリット)
私立の薬学部は薬剤師国家試験の合格率をかなーーーーーり意識しています。
最近では進級についても意識していますが合格率の方が意識されています。
そのため6年生、早くて5年生の時から国家試験の対策を行います。
国家試験用の予備校の模試を行うことはもちろんその予備校の先生が直接授業などをしてくれます。
やっぱり大学の教授の授業より専門の先生の方が国家試験対策にはなります。
深く知るためには教授の授業も必要な時もありますが、、、
学費が高い(デメリット)
これで悩んでいる人が多いと思います
実際に全国の学費を調べていると6年間で平均約1200万円かかり、奨学金をフルに活用すると卒業時にそのまま借金になります
ですが現在薬局によっては奨学金を払ってくれる薬局などもあります。
もちろんそれを使うことなく薬剤師の給料で払うことも可能です。
就職活動をしっかりすればすぐに払い切れるほどの給料をもらえるところもあります。
金額は大きいですが薬剤師ではない人ほどビビる必要はないと私は思っています。
研究しない研究室もある(デメリット)
個人的にはこれは大きなデメリットと思っています。
就職する場所によっては学会発表や論文を書くことがあると思います。
研究の仕方、論文の書き方は少しでも知っていると後々かなり楽になります。
入学時の学生の人数も多いため研究室もかなりの数あります、中には卒業時に卒論や研究活動が不要な研究室もあります。
どの研究室を選択するかは本人の自由ですが研究室を選択するときは就職した時も考えて行動するといいですよ(いわゆるブラック研究室もあるので注意してください)。
卒論さえ書けばいい(誤解されていること)
これは大きな間違いです。
正確には「論文さえ書けばいい研究室もある」が正解です。
先ほども書きましたが私立大学は研究室が多いためそのような研究室もありますが、半分以上はきっちり研究をさせてもらえる研究室が多いです。
化学合成などをする研究は待ち時間もかなりの時間になるため終わる時間が遅い時間になっている人もいました。
そのためこのギャップに苦しむ学生も多かったです。
製薬企業に行けない(誤解されていること)
これも大きな間違いです。
古くからある私立大学では親も医療系(特に薬剤師)の場合が多く、薬剤師志望が多い事が影響しているせいかそのように勘違いしている人が多いかもしれませんね。
6年生の大学でも研究者志望の人は製薬企業に勤務したり研究室に残ったりと選択しています。
教授の中には製薬企業から来る人も多いためいわゆるコネを持っている人はいます。
なので私立大学だから製薬企業に行けないということは全くありません。
最後に
ちなみに私は私立大学を卒業しました。
6年生の夏まで研究をして冬ぐらいまでは学会発表もいくつか行いました。
研究をしつつ就職を行い国家試験の勉強もしていたためかなり時間に余裕はありませんでしたが就活は先輩(その中には還暦越えの人も・・)から働いている薬剤師の性格や病院の母体から企業の経営状況を聞き、その上で自分で調べ満足のいく職場で働く事ができ、勉強は友人の助けを借りながら何とか卒業できました。
金銭面など色々とデメリットはありますが私立大学に行って後悔はしていません。