「病院薬剤師は給料が低い。」「病院薬剤師は仕事がきついが給料に反映されていない。」
そう聞いたことがありませんか?
実際にTwitterでも「初任給が300万円だった」のツイートが騒がれましたね。
確かに安いです!
ただし最初だけ!
私の給料は
初年度250万円
2年目370万円
3年目430万円
と本当に6年かけて国家資格を受け取ったか疑うような給料でした。
ですが現在7年目ですが昨年の年収は600万円を越えています。
果たして本当に病院薬剤師は給料が安いのか?ちょっと考えてみました。
目次
給料形態
ほとんどの病院の給与形態は年功序列(薬剤師免許の取得年数)で給料が決まります。
昇級試験などはないところがほとんどです(管理職になるための試験があるところはありますが)。
そのためどうしても最初は安くなりがちです。
求人を見ても初年度の年収250〜300万円がほとんどだと思います。
もちろん4月から働き始めると最初のボーナスが少ないためどうしてもそのような年収に落ちついてしまいます。
ですが毎年1万円以上昇給するところもあるため60歳の定年時には・・・すごいことになっていますね。
福利厚生はいいの?
病院は薬剤師以外にも働く職種がたくさんいるため福利厚生が比較的しっかりしている病院が多いです。
産休育休はもちろん、通常の有給休暇意外にも夏限定に使える有給があったりします。
また、定期的な自己研鑽を促すために一定額の勉強費用や学会費(交通費含む)、資格取得費用なども負担してくれるところが多いです。
そのほかに大型商業施設の入場料が無料であったり、プライベートの宿泊費補助があるところもあります。
退職金は多い?
当然のことですが病院は年功序列の給与形態が多いため最終年度の年収が一番多くなります。
このことはとても大きく、公立病院は基本給の50倍のところが多く軽く2000万円は越します。
平社員でこの金額なので管理職になれば・・・
そもそも需要ある?
ここ最近の診療報酬改定で病院薬剤師がいることで算定が取れる、または病院薬剤師が加算を取ることの種類が増えてきました。
チーム医療を行う上で薬剤師の参加が必須の要件になっているものも多数あります。
「感染」や「がん」はもちろんのこと「栄養」、「ポリファーマシー」「認知症」「疼痛」、最近では「骨粗鬆症」など1人で全てはこなせないレベルの量が増えてきています。
実際に私が勤めている病院でもほぼ毎年増員されています。
薬剤師は飽和すると言われていますがまだまだ病院の薬剤師は需要があります。
転職はしにくい?
公立病院はほとんどが薬剤師の経験年数(免許取得してからの年数)のため薬局薬剤師からの転職や病院間の転職にとても向いています。
そのため最初数年間はドラッグストアで働いき、病院薬剤師に転職するのが一番コスパいいかもしれませんね。
「経営者になりたくないし土日はしっかり休みたい」「でも薬剤師として頑張りたい」そんな方は一度病院薬剤師になることを検討してみてはどうでしょうか?
今、私立病院が熱い
「奨学金があるから若い時からお金が欲しい」
そんな方は私立病院いかがでしょうか?
先ほども書きましたが、診療報酬改定で病院薬剤師がいることで得られる算定がどんどん増えています。
そのため私立病院では薬剤師確保手当が出ている病院も増えてきています。
単純にフットワークの軽さの差だと思いますが、公立病院ではなかなか見かけませんね。
でも、中には20年働いても年収500万の病院薬剤師がいるのも事実です。入ってみてから実は給料全然伸びないことを知るのはとても辛いので転職会社を使うのも一つの手だと思います。病院薬剤師専用の転職サイトもあるため一度相談してみるのはいかがでしょうか?